2024.6.9礼拝「立て、行こう」宣教 水野 英尚 マルコによる福音書14章32~42節
今朝与えられた聖書箇所は、イエスが弟子達とともに過越の食事として、最後の晩餐を行ったあと席を立ち、賛美の歌をうたってオリーブ山に出かけ、イエスが ゲツセマネの祈りをささげた場面です。オリーブ山の麓にあった「ゲツセマネ」という場所は、アラム語で「油を絞り」という意味の場所となります。イエスの歩まれた当時、「オリーブ山」にはその名のとおりに、きっと沢山のオリーブの木が植えられていたのでしょうか、そのオリーブ木から収穫した実の油を搾った場所、それが「ゲツセマネ」であります。 まるで油を搾られて行くように、苦しみと悲しみを訴えたイエスの祈りは、十字架に向かう直前の「受難に向かう祈り」として良く知っている箇所です。ここから私たちは、マルコによる福音書の「受難物語」に入っていくことになります。十字架に架かる直前、イエスが神に祈った言葉を通して、私たちは今朝ここから何を受け取ることができるでしょうか。このイエスの苦しみ、悲しみとは、一体何であったのか、それを受け止めていくために、私たちは、聖書から聞き取っていきたいと思います。