2025.9.21「伝道とは何か」宣教 水野英尚 ローマの信徒への手紙10章14~21節

 ローマの信徒への手紙10章15節で「良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか」とのパウロの言葉にありますように、キリストの教会は、この「良い知らせ」を「福音」として、これを人々に語り、人々に伝え、それを使命として歩んできました。パウロは「伝道者」であったと思いますが、近年、教会ではあまり「伝道」という言葉、「伝道集会」と謳って教会に人々を誘うということをしなくなったと言えます。その理由の一つは、戦後のキリスト教ブームは、日本人への「改宗」を迫り「キリスト教化」を目的としていました。一人でも多くバプテスマを受けて教会に加わること、それが「救い」への第一歩だとして、こぞって大きな「伝道集会」が開かれ、クリスチャン人口は増加傾向にあったと言えます。しかし、高度経済成長期への陰りと共に、バプテスマを授けること、教会に行くことだけを目的とした「宣教論」に対して、本来の「救いとは何か」、「福音とは何か」という本質的な問いの前に、次第に「伝道」という言葉も用いられなくなっていきました。今朝、あらためて「伝道とは何か」を考えてみたいと思います。