2025.11.9「キリストに結ばれて」宣教 水野英尚 ローマの信徒への手紙12章3~8節 2025年12月29日 最終更新日時 : 2025年12月29日 かたえキリスト教会 パウロがこの手紙を書き送ったローマの教会の人々は、どのような状況であったのか、それを想像してみたいと思います。それまで、「こちらに改宗し、生活を見直さないなら救われない」と教えられ続けてきた人々が、規則や戒律によらず、無条件に「神の恵み」が与えられていることを知らされ、「福音」を大いに喜んだことでしょう。ところが、次第に「自分たちは救われた者」であり、自分たちの側にこそ、真実があり「神」は私たちの側にいてくださると、ある種の「万能感」を感じるようになっていたと思われます。そうした人たちに、「神の思いやりによって、好意をいただいている者として、事柄を大袈裟に受けとめてはならない」(本田哲郎訳ローマ12章3節)とパウロは諭します。自らが受け、知らされた「物語」を過大評価して語るのではなく、慎み深く、冷静になって受けとめることが大切なのだということでしょう。宗教としての「キリスト教」、そして「教会」もまた、「自分を過大評価」してきた歴史があります。私たちはどうでしょうか。心静かに考えてみたいと思います。