2025.11.23「神の思いは人を超える」宣教 三上梓 イザヤ書 55章8~11節
人の思いを遥かに超える神の思いとは何か、ご一緒に考えていきましょう。アフガニスタンの地で、神と人に仕えた中村哲医師(1946-2019、西南学院中学校卒業生、香住ヶ丘バプテスト教会員)の言葉を引用します。
今、周囲を見渡せば、手軽に不安を忘れさせる享楽の手段や、大小の「権威ある声」に事欠かない。私たちは過去、易々とその餌食になってきたのである。このことは洋の東西変わらない。一見勇ましい「戦争も辞さず」という論調や、国際社会の暴力化も、その一つである。経済的利権を求めて和を損ない、「非民主的で遅れた国家」や寸土の領有に目を吊り上げ、不況を回復すれば幸せが訪れると信ずるのは愚かである。人の幸せは別の次元にある。
人間にとって本当に必要なものは、そう多くはない。少なくとも私は「カネさえあれば何でもできて幸せになる」という迷信、「武力さえあれば身が守られる」という妄信から自由である。何が真実で何が不要なのか、何が人として最低限共有できるものなのか、目を凝らして見つめ、健全な感性と自然との関係を回復することである。 (中村哲『天、共に在り』NHK出版、2013年、p.244-245)


