2026.3.15「いのちのバトンを託されて」宣教 水野英尚 ローマの信徒への手紙15章22~33節
パウロは、ローマの信徒への手紙を書き終えるにあたって、自らが抱いたビジョンについて語ります。それは、一度も訪れたことのないローマの教会への訪問と、イスパニアに行くということでした。この文面からも分かりますように、パウロはイスパニアに行くことをビジョンとし、夢を見ているといって良いと思います。 パウロは、その前にエルサレムに行かなければなりませんでした。教会の貧しい人たちの援助のため、これまで集めた献金を渡すということでした。手紙を執筆していたコリントからイスパニアは、距離的に近づいていたことになりますが、ここでエルサレムに戻れば、イスパニアとエルサレムでは直線距離で約2000キロを超える距離になります。当時の交通手段からから言えば、途方もない距離であったことでしょう。パウロという人は、そこに自分の計画、自分の目的があっても、常に自分自身のためにではなく、徹底して他者のために、自分の中の「他者性」を非常に大事にしたと言えるのではないでしょうか。


