2026.5.10「真実を物語る」宣教 水野英尚 ルカによる福音書1章39~56節
「マリアの賛歌」は、ラテン語訳聖書の冒頭の言葉をとって、マグニフィカート(あるいはマニフィカート)と呼ばれています。ここで「崇める」とは、もともとは「大きくする」という意味の言葉で、ギリシャ語ではメガルノーという動詞です。この「メガ」というのは、「大きい」ということです。ですから「マグニフィカート」は、「私は大きくする」という意味になります。「マグニ」とは「大きい」という意味で、「マグニチュード」という地震用語なども、この「マグニ」から来ています。つまり「崇める」というのは、相手を大きくすること、自分よりも大きくすることです。信仰とは、自分よりも大きな存在を崇めることです。しかし、時として「信仰」と言いながら、自分を大きくしたり、自分を飾ったりする道具にしてしまうことがあります。それでは、神を「崇めている」とは言えません。神を大きくする前に、自分を大きくしてしまうということです。「マリアの賛歌」が示すものとは、マリアの魂が、マリアの心が動き始めて、神を大きくほめたたえる。そこに賛美が生まれたと言えます。


