2024.4.14礼拝「滅びないコトバ」宣教 水野英尚 マルコによる福音書13章28~31節

 私たちが暮らす日本の季節には、春・夏・秋・冬という四季があります。そして春を告げる樹木と言えば「さくら」でありましょう。今年は例年に比べて少し満開が遅れたと言われますが、先週初め頃まで桜の花が満開に咲き誇っていました。既に今は、緑の葉が多くなっています。やがて、葉が青々と茂る頃になれば初夏になります。一方、聖書の舞台のパレスチナ地方は、亜熱帯の気候に属していますから、一年での季節は雨が少なく乾燥した夏の季節と、雨が比較的多くなる冬の季節が基本とされます。短い「春の雨」が降り、いちじくの木の葉が出初めて冬が終わりを告げたかと思うと、すぐに夏がやってくる。その移り変わりは大変早いものだそうです。それは、イエスが語られた「世の終わり」「終末の出来事」は突如としてやってくるのであって、「あなたがたは、これらのことが起こるのをみたら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい」と言われます。今朝、私たちはみ言葉の前に静まり、イエスの言葉の奥に秘められているものに、少しでも近づくことができたらならと願います。