2024.6.2礼拝「先にガリラヤへ」宣教 水野 英尚 マルコによる福音書14章27~31節

 「はっきり言っておくが、あなたは今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう」
 ペトロは、「たとえ、みんながつまずいても、わたしはつまずきません」と言い切った。しかし、イエスはそんなペトロに、「ペトロ、あなたは自分は違う、自分は間違えない、自分だけは・・・そう思っているかもしれない、しかし、あなたも皆と同じように『わたしにつまずく』のだ、これから皆にとって暗いくらい夜が来る。それが訪れれば、あなたは私を拒む。そう『完全に知らない』と拒むのだ。」ここでのイエスは、そのような思いでペトロに語ったのだと思います。この「三度」という表現は、「完全」という意味です。  そのようなイエスへの「拒み」は、ここにいる全ての者たちであり、誰一人として例外なく「完全にイエスを拒む」これが、ここでのイエスの言葉でありましょう。そうした「弱さ」を身に帯びた者として、一人ひとりがここで鮮明に描かれているのだと思います。