2024.12.22礼拝「神の裁き~愛を恐れないように~ 」宣教 水野英尚 ローマの信徒への手紙3章1~8節

 クリスマス、おめでとうございます。2024年のクリスマスを私たちは迎えています。イエス・キリストの誕生を覚え、その出来事を想起して過ごすことが、本来のクリスマスの過ごし方だと言えます。 ルカによる福音書2章には、イエスの誕生物語についてこのように記されています。ローマ皇帝のアウグストゥスから人口調査の命令が出されます。父親となるヨセフと、その時イエスを身ごもっていたマリアは、ガリラヤの町ナザレから、エルサレムの南7キロほどの場所にあるベツレヘムへ登録のために向かいます。ダビデの家系に属するヨセフにとってのベツレヘムは、自分の故郷でありました。しかし、ナザレからベツレヘムまでの直線距離は約110kmもあり、山あり谷ありの決して楽な道程ではなかったはずです。さらに、身重のマリアを連れていくということですから、容易な旅ではなかったことでしょう。何より、「宿屋には彼らの泊まる場所がなかった」ということですから、道中の苦労もさることながら、誰一人として、彼らを受けとめ迎え入れる場所はなかったのです。