2024.12.29礼拝「神の裁き~愛を恐れないように~ 」宣教 長尾基詩 ホセア書2章20~25節

 本日はホセア書を通して皆様と福音を分かち合えたらと思います。彼は強烈な批判の預言を後世に残したと同時に、愛という事柄を説いた、2面性を持つ預言者として知られています。イスラエルの民の信仰の不実さに対し、神の怒りがホセアを通して告知されますが、同時に、それを大きく上回る形で神は民を愛しておられます。
 本日の箇所には「その日には、わたしは彼らのために野の獣、空の鳥、土を這うものと契約を結ぶ。弓も剣も戦いもこの地から絶ち、彼らを安らかに憩わせる。」とあります。創世記において作られた3つのものたち、これが「野の獣、空の鳥、土を這うもの」でした。これらを神は安らかに憩わせると言われます。このような預言の背景には、これらの命を軽視し、「弓、剣、戦い」ばかりが地に溢れている人間の現実があります。終わりのない戦争を繰り返す今の世界のようです。そんな私達の現実を知りながら、「あなたは主を知るようになる」と言われます。「主」という言葉をただ知っていることと、「主を知る」ということは実は大きな違いがあります。主を知るということは計り知れない恵みなのです。